社会に広がるいじめ
「いじめ」といえば、主に中学生を中心とする子ども達の世界特有、すなわち一過性の現象というイメージがありました。
しかし、現代において、もはやこれは常識ではありません。
たとえば、以前であれば件数の少なかった小学生のいじめが、しばしば報告されるようになりました。
これは、小学生の肉体的な成熟が以前よりも早まったこともあり、まだ理解が及ぶことでもありますが、問題は子ども達だけにとどまりません。
良識あるはずの大人社会、つまり「職場」や「地域社会」においても、いじめが見られるようになったのです。
職場でのいじめについては、内容によってモラルハラスメント(精神的ハラスメント)、パワーハラスメント、セクシャルハラスメント、アルコール・ハラスメントといった分類がされています。
上司から部下に向けるパターンがすぐに思い浮かびますが、それだけに限らないところに現代社会の問題点があります。
たとえば、正社員から派遣社員・契約社員に対する蔑視といった「格差社会」に直結する構造が見られるのも特徴のひとつです。
さらにインターネットの普及による「ネットいじめ」がそこにからんできた場合、さらに事情が複雑化し、解決は容易ではありません。
少なくとも、「大人」の側が襟を正さない限りは、子ども達の世界に蔓延するいじめがなくなることはありえないのではないでしょうか。